刀 銘:和泉守藤原國貞
(いずみのかみふじわらくにさだ)


Katana:IzuminokamiFujiwaraKunisada



新刀・摂津 江戸初期
大業物 拵え付き
第四十七回重要刀剣指定品
探山先生鞘書き付き




刃長:72.5(二尺三寸九分強) 反り:1.6 元幅:3.15 先幅:2.00 元重ね:0.70 先重ね:0.51 穴1



 鎬造り、鎬・庵棟低目、中切っ先。 鍛え、杢目交じり板目肌良く詰み地沸え微塵に付き地鉄極めて精良。 刃文、直に焼き出し丁子刃乱れて互の目を交え飛び焼き棟焼き入り小沸え厚く付き金筋・砂流し掛かり匂い深い。 帽子、掃き掛けごころやや大丸に深く返る。 茎生ぶ、先細り刃上りごころ栗尻、鑢大筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 研磨充分。 白鞘入り。
時代打刀拵え(全長・104、柄・26黒糸巻き 縁・頭、赤銅魚子地据え紋象嵌金色絵龍図 目貫、赤銅地金色絵鎧武者図 鐔、鉄地木瓜形沢瀉・茗荷図 小柄、赤銅魚子地据え紋象嵌金色絵這龍図 鞘、黒艶塗り 下げ緒、鉄紺)付き。



【コメント】
 親國こと和泉守國貞の重要刀剣、丁字刃を主体とした華やかな刃文、極上の鍛えを示した名品、寛永二十年頃、同工円熟期の最高傑作です。
初代和泉守國貞は、二代國貞である井上真改の親であることから『親国貞』と呼称されます。天正十八年、日向國に生まれ、後に上洛して同郷の堀川國廣門下に入りましたが、初期の作風、銘振りからすると、同じ國廣門下の先輩格である越後守國儔から主に指導を受けたものと思われます。慶長十九年、國廣が没した時にはまだ二十五歳であった國貞は、その後、同門の初代河内守國助と共に大阪へ移住し、作刀を続けました。元和九年和泉守を受領、晩年には入道して『道和』と称したと伝え、慶安五年、六十三歳で没。後に大阪の気風を反映した華やかな作風を次々と生み出していった大阪新刀鍛冶の走りが親國であり、同工が『大阪新刀の祖』と呼ばれる由縁がここにあります。
本作には年紀はありませんが、探山先生鞘書きにもあるようにその銘振りから、寛永二十年頃、同工五十四歳の頃の作であることが分かります。地沸え微塵に厚く付いて地景繁く入る小板目は、杢目を織り交ぜ、良く練られた感のある極上の鍛えです。直刃調大阪焼出しに始まる焼き刃は、焼き頭に丸みのある丁字乱れを主体として、所々飛び焼きを織り交ぜて華やかに鮮やかに焼いており、刃縁の砂流し、金筋の掛かり方にも品があります。丸く深く返った帽子は、そのまま上品に棟を焼いて、棟区付近にまで至っています。この帽子、棟焼きは同工の手癖、地刃の冴え、出来、健全さ、疵もありません。ここまで状態の良い作は初めて見ました。輝きが違います。ここにきて同工の技極まれり。親國の晩年円熟期最高傑作と明言致します。絶対の自信を持ってお薦め出来る完璧な親國です。



























【売約済】 品番号:V-1534 刀 銘:和泉守藤原國貞 第四十七回重要刀剣指定品

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