鍔:霞松林図
表銘・半圭子
裏銘・行年七十才政隋
Tsuba:Kasumi Matsubayashi Zu
江戸中期
特別保存刀装具鑑定書付き
縦74.1mm 横70.9mm 厚3.5mm 重97g
鉄地竪丸形 鋤出彫 象嵌 打返耳
浜野派の創始者であり横谷派、奈良派と並ぶ町彫りの大家、名工として誉高い浜野政隋の「半圭子政隋」と銘された貴重な作です。
政隋は元禄九年生まれ、奈良派の名工奈良利寿の門人となり、その後独立して江戸神田大江町に開業し、多くの門人を育て明和六年七十四才でその生涯を閉じています。門人には兼隋、知隋、矩隋、堀江興成などがおり、一門は幕末まで繁栄し、一門は町彫りの名門として不動の地位を築き上げています。
政隋は金工の中では稀にみる漢学者であったといい、乙柳軒、驪風堂、味墨、遊壺亭、半圭子等々多くの号を使い活躍していました。
また、政隋は老年に至っても当時は希少であった精巧な眼鏡を用い、門人に任せず鏨を使いこなしたと言われ、大家にして駄作がないと伝えられています。
この鍔は、政隋七十才の作と銘され、霞の向こうに見える松林を金工家政隋ならではの独特な感性で描いています。松は三角鏨を用いた、一見して政隋と分かる彫口、霞は金の布目象嵌で散らされています。
人気高く数は多く見られるものの、本物の政隋の鍔は中々入手困難です。
この鍔は、政隋の金工師として思うがままを表現した、政隋晩年の真骨頂を感じさせる作です。
鍔研究家の大家「笹野大行」先生の遺愛の一品です。
専用落とし桐箱入り 差箱付き
浜野派の創始者であり横谷派、奈良派と並ぶ町彫りの大家、名工として誉高い浜野政隋の「半圭子政隋」と銘された貴重な作です。
政隋は元禄九年生まれ、奈良派の名工奈良利寿の門人となり、その後独立して江戸神田大江町に開業し、多くの門人を育て明和六年七十四才でその生涯を閉じています。門人には兼隋、知隋、矩隋、堀江興成などがおり、一門は幕末まで繁栄し、一門は町彫りの名門として不動の地位を築き上げています。
政隋は金工の中では稀にみる漢学者であったといい、乙柳軒、驪風堂、味墨、遊壺亭、半圭子等々多くの号を使い活躍していました。
また、政隋は老年に至っても当時は希少であった精巧な眼鏡を用い、門人に任せず鏨を使いこなしたと言われ、大家にして駄作がないと伝えられています。
この鍔は、政隋七十才の作と銘され、霞の向こうに見える松林を金工家政隋ならではの独特な感性で描いています。松は三角鏨を用いた、一見して政隋と分かる彫口、霞は金の布目象嵌で散らされています。
人気高く数は多く見られるものの、本物の政隋の鍔は中々入手困難です。
この鍔は、政隋の金工師として思うがままを表現した、政隋晩年の真骨頂を感じさせる作です。
鍔研究家の大家「笹野大行」先生の遺愛の一品です。
専用落とし桐箱入り 差箱付き